静岡県浜松市の街の中心に位置する美容院『SAN' S hair salon』
オーナーからの要望は、オーナーが趣味で今まで集めて来た小物や自ら撮影した写真を飾るスペースを設けたい。そして空間はカットスペース、シャンプースペース、受付の空間を分けたい。しかし、スタッフは1人もしくは2人で運営するということでした。
その要望をデザインで解決するために、タイル貼りのT型の仕切りを作り、3つの空間を仕切り、その壁に棚や開口をランダムにつくり、そこを飾り棚として使用しながら、開口がそれぞれの空間をつなぐ『のぞき窓』となるように設計しています。
のぞき窓がシャンプーをしながら新しい来客やカットスペースの様子を確認出来たりと、お客はタイルの壁によって空間を守られ、スタッフはそれぞれの空間の様子を確認出来る仕様としています。
外部は既存のファサードを再利用して、インテリアのイメージでもあるアンティークな雰囲気を演出する為に扉にアンティークフローリングを利用し、壁面にモルタルをラフな質感で施しました。
そして、交通量の多い全面道路からの店舗の視認性を高めるために、サイン計画をビルの壁面にロゴを入れたテントを張り、過度にならないサインでサロンのイメージを造り出しました。