2018年12月3日 Architecture, Diary, Travel
先日、久しぶりに建築探訪。
今回は滋賀県の建物巡りへ。
まずはI.M.Pei設計の 『MIHO Museum』へ。
信楽の山の中にある美術館。
I.M.Peiはルーブル美術館のエントランスのガラスのピラミッドで有名ですが、
こちらは建物の大部分が山の中に埋まっており、
外部に出ている部分の圧巻なガラス屋根が特徴的。
まずは美術館までのアプローチのトンネル。
直線ではなくカーブしているので、
美術館やトンネルの出口が見えないことで、
到着するまでに高まる高揚感。
トンネル自体もステンレスのディテールが素晴らしい。
シャッターを切るばかりでなかなか前に進めない。
トンネルを出ると、また圧巻な吊り橋が現れ、美術館までもう少しなのだが、
シャッターを切るばかりで、なかなか前に進めない。
見所が多い。
やっと建物に到着し、エントランスをくぐったところに現れる雄大な松を臨むピクチャーウィンドウ。
そして圧巻のガラス屋根とそれを支える鉄骨フレームのディテールの素晴らしさに声も出ない。
茶道具の茶杓の企画展示も素晴らしかったのですが、結局建物ばかり見てしまう。
続いて訪れたのは琵琶湖のほとりにある大きな切妻屋根が特徴的な
竹中工務店の設計施工による 『佐川美術館』と少し前に増築された『樂吉左衞門館』。
到着してエントランス付近にあるシンプルでストイックなバス停にまず目が奪われる。
エントランスをくぐると水盤に囲まれた美しい重なった二つの切妻屋根が現れ、
水際の列柱に支えられた深い軒先のアプローチを進むと高鳴る緊張感と高揚感。
“守破離”をテーマにした『樂吉左衞門館』は予約制で内部は撮影禁止なのですが、これは訪れる方は必見です。
大部分を水盤の下に埋め込み、アフリカジンバブエやバリの古材を利用した茶室や水の流れるコンクリートに囲まれた水露地。
写真は無いですが、これは体感しないと分からない空間だと思う。
撮影禁止にするのはそのためなのか。
とにかくまた来たいと思う空間。
今度はここでお茶を頂きたい。
そして翌日へ。
名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
http://www.iks-d.jp