WORK FLOW-04(material select)

昨年末に手掛けさせて頂いた『 House in Kiyosu 』が竣工しました。
工事途中をブログで紹介したい思いはありましたが、
日々の業務に追われ、ブログ更新をできておりませんでした。

この住宅の工事の過程を一部ですが、
イクスデザインの仕事の進め方としてここに綴られせてもらいたいと思います。

今回はタイトルのマテリアルセレクト、仕上げ材の選定について少しご説明します。
新築住宅を一軒建てるのには、様々な仕上げ材を選定します。
外壁材、床材、壁材や建具、家具などにもどんな材料を使用するか、
多様な種類になります。
その中でも自然の材料を扱う場合が特に気を使います。
図面の表記だけでは表現できないからです。

House in Kiyosuで使用した材料に『米杉(レッドシダー)』という材料があります。
今回は天井材、建具にその羽目板を使用しております。

House in Kiyosu / iks design
House in Kiyosu / iks design

House in Kiyosu / iks design
House in Kiyosu / iks design

色ムラがり、最近は特に材質の安定が難しくなってきている材料ですが、
とても質感があり、和テイスト、洋テイストどちらにも合うイクスデザインでは住宅でよく使用する材料です。

当初、工務店の方からサンプルを用意し頂いていたのですが、
なかなか良い材料が手に入らず、方々問い合わせをし、良質な材料を探しもとめました。

浜松の材木加工工場へ確認にいったりもしました。

米杉
米杉

最終的には愛知県の材木屋さんで見つけることができました。
最後はお施主さんにも材木屋さんへ同行していただき、ご確認をとり発注となりました。
米杉
米杉

米杉
米杉

写真にもあるように一枚ずつに色ムラや時には一枚の中に赤味と白味が混じりあうこともあり、
さらに柾目、板目と木目の違いもあります。

米杉
米杉

イクスデザインが考えるレッドシダーの綺麗なものは直線が美しい柾目と思っています。
お施主さんにも過去の実例を見て頂き、採用が決定している材料なので、
提案とかけ離れたものを採用するわけにはいきません。
こちらが提案の際に使用した『 House in Okayama 』の写真になります。
この時も、LDKと玄関廻りで色味を調整しています。
House in Okayama / iks design
House in Okayama / iks design
House in Okayama / iks design
House in Okayama / iks design

とは言っても、購入した材料の中でも多少の色ムラがあります。
現場に搬入された材料を開梱した状態です。

米杉
米杉

これを最良の見せ方をする為に、現場に搬入されたレッドシダーの羽目板を一枚一枚選り分けていきました。
貼る箇所毎に色の近いものを集めます。
隣接する箇所、扉の表裏毎に分けていきます。

米杉
米杉

貼られた直後の写真、こだわって良かったと実感し、お施主さんにも喜んでいただけました。

米杉
米杉
米杉
米杉

こうしたこだわりに付き合って下さった現場監督、大工さんには本当に感謝しかありません。

完成してしまうと当たり前のようになってしまいますが、
ひとつひとつ手間は掛かりますが、少しでも良い空間となるよう心がけております。

過去にもいくつかの仕事の進め方を綴っています。
良ければご覧ください。

ディテールについて WORK FLOW-03(DETAIL)
ビフォア/アフター(インテリアデザイン) WORK FLOW-02(BEFORE AFTER)
プランの進め方(インテリアデザイン) WORK FLOW-01

名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
http://www.iks-d.jp

WORK FLOW-03(detail)

今回のWORK FLOWは設計を進める際の詳細図と言われるものについて少しご説明をします。

私たち設計者は図面を作成して、表現するものを説明します。
それはクライアントへの説明の為、施工者への説明の為、役所機関への説明の為だったりします。

一番分かり易いのが『平面図』と呼ばれる間取り図ですが、
その平面図にも種類があります。
計画の最初に間取りを決める際には一般的には1/100という縮尺(図面の1cmが実際の1mを現しますが、
間取り以上に細かい収納や仕様を表現するのに1/50という縮尺の大きな図面に細かいことを記入していきます。

図面は他にも断面図、立面図、展開図やコンセントなどを記載した図面など多岐に渡りますが、
その中でも最も細かく作図するのがその名の通り『詳細図』という図面です。

先ほどの縮尺を1/10、1/20、1/5などかなり大きく作図します。時には1/1の原寸でも。

Detail of Door flame
Detail of Door flame

写真の図面は建具(ドア)枠の詳細図です。
ハウスメーカーなどでは建具や建具枠は既製品を使用しますが、
イクスデザインでは基本的に建具はひとつひとつ職人さんによって天然の木を使い、
手作りで製作していきます。
よって、家の中に10枚の建具があれば、10通りまで行かなくても5、6種類の詳細図が必要になってきます。

この図面は現在工事中の物件のものですが、8通りの枠の詳細図を作成しました。
1/5の縮尺で建具の枠を縦方向に見た詳細図、横方向に見た詳細図。
使用する金物や木材の種類、塗装の種類なども記入しています。

こうった詳細図は施工者への図面なので、クライアントとの打合せの際にはあまり使用せず、
普段は写真や素材のサンプルを用いて説明していきます。

細かく、表現したいことを正確に伝えるために、
作図するのには見た目以上に時間は掛かりますが、
「神は細部に宿る」なんていう言葉もあり、
ここに力を注ぐか注がないかで空間の出来が大きく変わってきます。

名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
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WORK FLOW-02(before after)

以前のブログで説明させて頂いた、イクスデザインの仕事の進め方『WORK FLOW-01』の様に今回も仕事の中のお話を少しだけですが、紹介させてもらいます。

今回は『before after』(ビフォーアフター)についてご紹介を。

店舗のインテリアデザインをする際の外観のビフォーアフターについて。
テナントに店舗として既存の建物にお店を作る場合、
ビル側の条件やコスト面で既存の外壁やサッシを使いながら、お店の外観をなるべく壊さずに作っていくことが多くあります。

まずは『ba sho hair』を例に。
店舗用地は幹線道路沿いの建物前に大きな駐車場があり、比較的奥まった位置にある建物に同じような外観の3件のテナントが入る物件でした。

ba sho hair / before 01
ba sho hair / before 01

ba sho hair / before 02
ba sho hair / before 02

ここで提案させて頂いたのが、既存のサッシに装飾された腰パネルを取り付け、塗装を変えることで、お店の世界観を演出する案でした。
インテリアのコンセプトがアンティーク調であったため、その要素を外観でも表現していきました。

ba sho hair / CG 01
ba sho hair / CG 01

そして前面道路からの視認性を意識しながら過度な看板にならない様にテントを取りつけ、そこに店名サインを入れるデザインとしました。
合わせて、提案時のCGで他の建物との見え方を検討しながら、テントの色やロゴのデザインも検討し、クライアントと打ち合わせを重ねていきました。

ba sho hair / CG 02
ba sho hair / CG 02

ba sho hair / CG 03
ba sho hair / CG 03

また、エントランスの床面に貼られていた磁器質タイルをモザイク状の大理石に張り替えたり、ドアハンドルを真鍮製の物に変えることでお店へ入る際に高揚感が高まる演出を施しています。
こちらが完成した写真になります。

ba sho hair / after 01
ba sho hair / after 01

ba sho hair / after 02
ba sho hair / after 02

次の事例です。
最近、完成した『bistro La vie
こちらも3階建てののテナントビルの1階に位置している物件です。

Bistro La vie / before 01
Bistro La vie / before 01

こちらはビル側からの要望で外壁を傷つけないような装飾という条件のなか、既存のサッシや外壁にパネルや格子状のフレームを取り付けることでお店の世界観を提案しました。
Bistro La vie / CG 01
Bistro La vie / CG 01

こちらが完成した写真になります。
正面のガラスが大きなFIXガラスだったのを格子を入れ、外から程よく見えにくくすることで、外部からも雰囲気を窺い知れながら、店内のお客は落ち着ける様に適度な開放感を演出しています。
Bistro La vie / after 02
Bistro La vie / after 02

Bistro La vie / after 01
Bistro La vie / after 01

室内側からも同じように装飾を施しています。
Bistro La vie / after 03
Bistro La vie / after 03

この2件の様に、既存の外観を利用しながら最大限の演出ができ、かつコストも抑えれる様に工夫してデザインを行っていっています。
答えはひとつでは無いですが、可能性を追求してクライアントやそこを訪れるお客さんが喜んでもらえる様な店舗造りを行っています。

ぜひ一緒に理想の店舗を創っていきましょう!

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WORK FLOW-01

最近、初めてお会いする方や、これからデザインをさせていただく方にどのようにお店や空間を作っていくかということを聞かれる機会が何度かあったので、
ここでいくつかを紹介させて頂きます。

すべての計画に当てはまるわけでは無いですが、代表的な進め方として。

まず初めてお会いさせていただく場合は
お店や家に対しての思いや夢、大事にしたいこと、機能などの要望をヒアリングさせて頂きます。
スクラップブックを持たれる方もいれば、ほとんど白紙の状態の方など千差満別です。
白紙の状態の方にはこちらから積極的に聞き出すようにさせてもらっています。

この段階で計画地や土地が決まって無い方などもおられます。

まずは計画地が決まっていない方の場合から。
ご要望をお聞きして、条件にあった場所を一緒に探していきます。
そして候補の場所が出てきたら、契約や申し込みをする前に、現地を調査させて頂いて
可能な場合は計画プランを提案させて頂きます。

例えば、美容院を計画される方の場合。
20坪のテナント用地が出てきたとして、
この空間にオーナーの思い描いた空間やチェア数が果たしてうまくレイアウト出来るかどうか。
といったことを不動産の契約や申し込みをする前に検討します。
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こんな状態ですとイメージが沸かないですよね。
そこで計画プランをもとに長所も短所も含めて、その物件が最適かどうかを相談させて頂きます。

この時は3パターンのプランを作って、オーナーと協議をして検討していきました。

PLAN
PLAN

そして、この場所で進めれるとなったり、もう場所が決まっている場合などは、
本格的に間取りやデザインのお話をさせて頂きます。
その際にイクスデザインではCG、平面図(間取り図)、素材の提案、時には模型によるプレゼンテーションを行います。

下記CGは最初の写真の計画の際に提案で使用したCGです。

cofta hair salon / CG 01
cofta hair salon / CG 01

cofta hair salon / CG 02
cofta hair salon / CG 02

図面だけでは分からない空間をCGで
画像では分からない質感を現物サンプルを用いてご提案させて頂きます。

Material
Material

提案は一度で決まる方もおられますが、こちらの提案を基に話し合い、ブラッシュアップしていく場合がほとんどです。
下記のCGは上から順にファーストプレゼンのCGから最終系CGまでの変遷です。
デザインの答えは決して一つではありません。
クライアントが納得してもらうまで、お互いに協議をしていきます。

BELLE FLEUR / CG 01
BELLE FLEUR / CG 01
BELLE FLEUR / CG 02
BELLE FLEUR / CG 02
BELLE FLEUR / CG 03
BELLE FLEUR / CG 03

その際にいつも心がけているのは決してデザイナーの独りよがりにならず、
かといってクライアントの要望を丸呑みするのでは無く、
デザイナーとして、納得できるものを提案していきます。

以前にこのブログでも書いたことがありますが、
勤め時代の事務所の所長が言っていた言葉で
『この家に自分が本気で住みたい』と言えるかどうか。
その気持ちを住宅でも店舗でも忘れずにデザインしています。

そんな過程を経て、先ほどのCGを基に施工をした後の実際の写真です。

cofta hair salon

cofta hair salon 01
cofta hair salon 01

cofta hair salon 02
cofta hair salon 02

BELLE FLEUR Hair Atelier

BELLE FLEUR
BELLE FLEUR

CGや図面、説明だけでは表現しきれないのですが、なるべくクライアントとの相違が無い様、様々な手法を使って説明をさせてもらっています。

もし、どうやって進めたら良いか分からない場合でもお気軽にお問い合わせください。
一緒に理想の空間を創りましょう!

ホームページにてこういった仕事の進め方なども載せていく予定ですが、
それまでは今後もここを使ってイクスデザインの仕事の仕方などを綴っていけたらと思っています。

名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
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