2017年04月20日 Architecture, Work flow, Works
以前のブログで説明させて頂いた、イクスデザインの仕事の進め方『WORK FLOW-01』の様に今回も仕事の中のお話を少しだけですが、紹介させてもらいます。
今回は『before after』(ビフォーアフター)についてご紹介を。
店舗のインテリアデザインをする際の外観のビフォーアフターについて。
テナントに店舗として既存の建物にお店を作る場合、
ビル側の条件やコスト面で既存の外壁やサッシを使いながら、お店の外観をなるべく壊さずに作っていくことが多くあります。
まずは『ba sho hair』を例に。
店舗用地は幹線道路沿いの建物前に大きな駐車場があり、比較的奥まった位置にある建物に同じような外観の3件のテナントが入る物件でした。
ここで提案させて頂いたのが、既存のサッシに装飾された腰パネルを取り付け、塗装を変えることで、お店の世界観を演出する案でした。
インテリアのコンセプトがアンティーク調であったため、その要素を外観でも表現していきました。
そして前面道路からの視認性を意識しながら過度な看板にならない様にテントを取りつけ、そこに店名サインを入れるデザインとしました。
合わせて、提案時のCGで他の建物との見え方を検討しながら、テントの色やロゴのデザインも検討し、クライアントと打ち合わせを重ねていきました。
また、エントランスの床面に貼られていた磁器質タイルをモザイク状の大理石に張り替えたり、ドアハンドルを真鍮製の物に変えることでお店へ入る際に高揚感が高まる演出を施しています。
こちらが完成した写真になります。
次の事例です。
最近、完成した『bistro La vie』
こちらも3階建てののテナントビルの1階に位置している物件です。
こちらはビル側からの要望で外壁を傷つけないような装飾という条件のなか、既存のサッシや外壁にパネルや格子状のフレームを取り付けることでお店の世界観を提案しました。
こちらが完成した写真になります。
正面のガラスが大きなFIXガラスだったのを格子を入れ、外から程よく見えにくくすることで、外部からも雰囲気を窺い知れながら、店内のお客は落ち着ける様に適度な開放感を演出しています。
室内側からも同じように装飾を施しています。
この2件の様に、既存の外観を利用しながら最大限の演出ができ、かつコストも抑えれる様に工夫してデザインを行っていっています。
答えはひとつでは無いですが、可能性を追求してクライアントやそこを訪れるお客さんが喜んでもらえる様な店舗造りを行っています。
ぜひ一緒に理想の店舗を創っていきましょう!
名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
http://www.iks-d.jp