2018年12月28日 Architecture, Diary, Travel
前回からの滋賀の建物探訪。
二日目は藤森照信氏設計の 『ラ・コリーナ近江八幡』 へ。
前日の緊張感ある建物とは打って変わって、
直線がほとんどなく、自然の曲線を活かした建物。
ジブリの建物かと思うほどの屋根一面と周りの植栽。その後ろに見える山々の緑。
自然を愛している建築だなと実感。
ミケーレ・デ・ルッキ氏も監修に入られているそう。
プリミティブな建築と自然の融合。言葉ではうまく言い表せれない建築。
列柱に支えられた深い軒先は佐川美術館と同じ要素でも、全く違うデザイン手法
前日の均一な建物群から人間の手の感触と自然の形状が残された建築。
事務所棟の銅板葺きが素晴らしい。
フードコート的な建物は設計者の違いもあって世界観は違っていますね。
まだまだ施設を増築している様なので、また緑の綺麗な季節に再訪してみたい。
途中、偶然通り掛かかり、きれいな建物だったので見学した『JINS彦根』
こちらも深い軒先が特徴的。
あえて軒樋をとらず、破風も作らずシンプルに軽やかに仕上げられた美しい屋根。
一部分の屋根を切り欠き、植木を入れることでただ深いだけの軒が柔らかいアプローチになっている。
内部も構造の特性をそのまま表した気持ち良い空間。
今回の視察で計ったわけではないが、
アプローチや軒先の重要さを改めて考えさせられる良いきっかけとなった。
その後は少し器を見に『季の雲』へ。
コンクリートの打放しに巨大な丸太の梁はとても存在感ある空間でした。
最後は少し岐阜へ寄り道をし、中村好文氏設計の 『cafe flandre』へ。
中村好文氏の建物と美術館の望月通陽氏によるサインや建物の装飾品の調和が素晴らしい。
手すり壁のRや格子の金物など、触りたくなるようなディテールが多く、
コーヒーカップも安藤雅信氏のものであったりと心地良いカフェでした。
二日間の小旅行、良い建築探訪が出来ました。
名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
http://www.iks-d.jp