2016年07月14日 Architecture, Diary
先日の休みを利用して最近開館した藤森照信さん設計の“多治見市モザイクタイルミュージアム”へ行ってきました。
このミュージアムは以前に事務所の隣のビル、日本陶磁器センターで開かれた“昭和レトロタイル 本と博物館の予告編展”でも模型を見ていたので訪れるのを楽しみにしていた建物でした。
建物は山を切り取って断面が見えているような独特の形状、そして外壁は茶碗を割ってそのまま土壁に埋め込むなど。
すり鉢状のアプローチからたどり着くエントランスも美術館とは思えないほど小振りでかわいらしいエントランス。
内部はまず階段を使って4階まで上がって行くのですが、その階段室の空間が土壁で囲まれた何とも気持ちよい空間。
僕の写真では空間を表現しきれないので写真は載せないようにします。ぜひ訪れて感じてみてください。
この写真は階段の途中にあるオブジェ。
上りきった屋上の展示スペースには昔の建物から回収してきたモザイクタイルの数々。昔の味のあるタイルで作られた壁画や洗い場。今はこんなことなかなか出来ないなと思いながら楽しんで見れました。
他の展示室では大巻伸嗣の展示があったり、昔のモザイクタイルの作り方を館長自ら説明してくださったり、設計や建築関係の人でなくても楽しめるミュージアムでした。
また、現在製作しているタイルメーカーのカタログやサンプルを一同に見ることができ、知らない地場の工場やメーカーを知れ、今後の仕事のためにもなりました。
建物全体は外観や階段室や屋上展示スペースはかなり力が入っていたのですが、一般の展示室や他のスペースにかける力のバランスにばらつきを感じました。。。
各部屋のサインなどもタイルで作られていました。
ひさしぶりの建物探訪、良いリフレッシュになりました。
名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
http://www.iks-d.jp