2017年03月29日 Architecture, Work flow, Works
最近、初めてお会いする方や、これからデザインをさせていただく方にどのようにお店や空間を作っていくかということを聞かれる機会が何度かあったので、
ここでいくつかを紹介させて頂きます。
すべての計画に当てはまるわけでは無いですが、代表的な進め方として。
まず初めてお会いさせていただく場合は
お店や家に対しての思いや夢、大事にしたいこと、機能などの要望をヒアリングさせて頂きます。
スクラップブックを持たれる方もいれば、ほとんど白紙の状態の方など千差満別です。
白紙の状態の方にはこちらから積極的に聞き出すようにさせてもらっています。
この段階で計画地や土地が決まって無い方などもおられます。
まずは計画地が決まっていない方の場合から。
ご要望をお聞きして、条件にあった場所を一緒に探していきます。
そして候補の場所が出てきたら、契約や申し込みをする前に、現地を調査させて頂いて
可能な場合は計画プランを提案させて頂きます。
例えば、美容院を計画される方の場合。
20坪のテナント用地が出てきたとして、
この空間にオーナーの思い描いた空間やチェア数が果たしてうまくレイアウト出来るかどうか。
といったことを不動産の契約や申し込みをする前に検討します。
こんな状態ですとイメージが沸かないですよね。
そこで計画プランをもとに長所も短所も含めて、その物件が最適かどうかを相談させて頂きます。
この時は3パターンのプランを作って、オーナーと協議をして検討していきました。
そして、この場所で進めれるとなったり、もう場所が決まっている場合などは、
本格的に間取りやデザインのお話をさせて頂きます。
その際にイクスデザインではCG、平面図(間取り図)、素材の提案、時には模型によるプレゼンテーションを行います。
下記CGは最初の写真の計画の際に提案で使用したCGです。
図面だけでは分からない空間をCGで
画像では分からない質感を現物サンプルを用いてご提案させて頂きます。
提案は一度で決まる方もおられますが、こちらの提案を基に話し合い、ブラッシュアップしていく場合がほとんどです。
下記のCGは上から順にファーストプレゼンのCGから最終系CGまでの変遷です。
デザインの答えは決して一つではありません。
クライアントが納得してもらうまで、お互いに協議をしていきます。
その際にいつも心がけているのは決してデザイナーの独りよがりにならず、
かといってクライアントの要望を丸呑みするのでは無く、
デザイナーとして、納得できるものを提案していきます。
以前にこのブログでも書いたことがありますが、
勤め時代の事務所の所長が言っていた言葉で
『この家に自分が本気で住みたい』と言えるかどうか。
その気持ちを住宅でも店舗でも忘れずにデザインしています。
そんな過程を経て、先ほどのCGを基に施工をした後の実際の写真です。
CGや図面、説明だけでは表現しきれないのですが、なるべくクライアントとの相違が無い様、様々な手法を使って説明をさせてもらっています。
もし、どうやって進めたら良いか分からない場合でもお気軽にお問い合わせください。
一緒に理想の空間を創りましょう!
ホームページにてこういった仕事の進め方なども載せていく予定ですが、
それまでは今後もここを使ってイクスデザインの仕事の仕方などを綴っていけたらと思っています。
名古屋市を拠点に住宅、店舗、クリニック等の設計を行う『イクスデザイン』
http://www.iks-d.jp